病院の霊安室でかけられた言葉
先日、足立区の方のご葬儀をお手伝いさせて頂きました。
私どもにご連絡を頂きましたのは、午後10時頃でした。
お父様が亡くなられて、ご長男様からご連絡を頂きました。
そして午後11時位に病院に到着したのですが、この病院は
提携している葬儀社のスタッフが来て、病室までお迎えに行き
その葬儀社のスタッフが病室から霊安室までお連れし、
そこで初めて、私どもと故人様、ご家族はお会いすることが
できます。
ところが、この日は全然葬儀社がくる気配がなく、1時間30分ほど経った頃にようやくやってきました。
その間、私どももご家族の方に連絡を入れましたが、院内のため電源が切られており通じませんでした。そして、病院の方にもお迎えにあがって到着しいることをお伝えしておりましたが、
『わかりました。少々お待ち下さい』
の一点張り。
その後、ご家族と一緒にご自宅へ行き打ち合わせをさせて頂きました。
最初にご指摘いただいたのは、
『到着が遅かったですね、もう来ないのかと思いました。
病院内の移動を手伝って下さった方も、ずいぶん遅い葬儀社
ですね?私の方で手配をいたしましょうか?といわれましたよ』
という内容でした。
一瞬、何のことかまったくわかりませんでしたが、すぐに理解しご家族の皆様の誤解を解くべくご説明をさせていただきました。
『中年の160cmくらいの眼鏡をかけた男性と、スラッとした
髪の毛をツンツンさせた若めの男性じゃなかったですか?』
とお聞きすると
『何で知ってるの?』
と言われました。
そこで、すべてをご説明しました。
その病院は、提携している○○○という葬儀社が、病室から
霊安室までの移動をするんです。そして、その移動が終わって
霊安室に到着して初めて、我々は皆様と会うことができるんです。
そして、その移動の際に白衣を着て声を掛けて来たのが
その葬儀社のスタッフなんです。
ご家族は唖然としておられました。
到着してすぐに何度か連絡をいれさせていただいた着信履歴が
あり、私どもが到着していたことはすぐに信じて頂けました。
『もし、白衣の方に葬儀の手配をお願いしますと言っていたら
どうなっていたのかね?』と言われました。
なんとも言えませんが、私たちがお会いして弁解する場がなければご葬儀はその葬儀社で行うことになってしまったと思います。
こういったケースもありますので、病院で約束のお時間に
ご自身で決めた葬儀社のお迎えがこなかったら、1本確認の
お電話を入れてみることをお薦めいたします。
何度も申しあげますが、病院と提携している葬儀社は実際に存在します。多くの場合、白衣を着て病室にお迎えにあがります。そして霊安室までの院内搬送(移動)を行います。
その間のわずかな時間に、
『葬儀社はおきまりですか?』
『早く出なくてはならないので、搬送だけでもいたしましょうか?』
などの言葉を掛けて、葬儀を受注しようとしてきます。
全部が全部、そうした葬儀社とは限りませんが、大きな病院と提携している葬儀社は、1件1件の葬儀がどうであれ、次の葬儀の紹介をされます。
なぜなら、その葬儀が良くないものでもそれが、病院内の患者さんやご家族に広まる可能性は低いからです。
それでも、葬儀のやり直しはできません。
ですから、大切な方が亡くなられてからの僅かな時間で葬儀社を決めるのではなく、事前にお考えいただくことをおすすめ致します。
今回も最後までお読みいただきまして本当にありがとうございます。
このご縁に心から“感謝”です。