足立区での葬儀は自宅での音楽葬♪
以前、足立区で家族葬のお手伝いをさせていただいた時のお話です。
お父様がお亡くなりになって、ご葬儀のご依頼をいただきました。故人様の奥様と2人の息子様と1人の娘様の4名が打ち合わせに参加して下さいました。
最初は、式場でのご葬儀を考えていらっしゃったそうです。
しかし、お話を進めていくうちに
『なんか、家族だけで過ごしたくない?』という話になりました。
ご長男様は、ミュージシャンを目指して家を出ており、ご次男様も就職されて今は一人暮らし。そして、一番下の娘さまだけは高校生で一緒に住んでいらっしゃるという状況で、最近では家族で過ごす時間がなかなか取れなかったそうです。
『こんな狭いアパートで葬儀なんてできないでしょ?』
そう奥様から聞かれて、玄関や部屋そして導線を拝見させて
いただき、
『もちろん、できます』
とお答えしました。
すると、奥様がご長男様に
『お父さん、あれで、あんたの唄聞くの好きだったんだよ』
というと、
『うそだぁ、いつもうるせぇなぁって言ってたじゃん』
初めてギターを弾き始めた頃は、もちろん聞けたもんじゃなかったけど、たまに帰ってきて部屋でギターを弾いているのが聞こえると
『これ、あいつが作った唄なのか?いい唄だな』
と奥様にだけには言っていたそうです。
すると、弟様も妹様も
『お兄ちゃんの唄、ちゃんと聞いたことないけどまぁまぁよさげだよね』
という話になりました。
ご長男様は照れくさそうに、
『何がまぁまぁだよ!めちゃくちゃいい唄だろっ!』
と言いました。
そこで、私が余計な口をはさみました・・・
『では、出棺の日は音楽葬ということでご長男様のライブの
あとにお花入れをするというのはどうですか?』
というと、しばらく沈黙があり
高校生の妹様が、
『イェーイ!それいい!お父さん喜ぶわ』
ご長男様は、
『葬儀屋さんがそんなこと言います?まじっすか?』
と笑いながら言ってくれました。
その後、ご長男様から実はお父さんのことを想って作った
唄があるんだけどという言葉が・・・
そして御出棺の前日まで、家族で本当に楽しくて、懐かしい時間を
過ごしたそうです。
お父様はもちろん、離れて暮らす子供を心配する母。
そして、それまでケンカしながらも一緒にいた二人のお兄ちゃんがいなかった妹様。それぞれの寂しさがあったようです。
皆がとにかくテンションが高く、
『お父さんには悪いけど、このままずっと時間が止まってほしい』
と思ったそうです。
そして、当日。
ご長男様の唄は本当に素敵でした。
3曲唄って下さいました。最後の曲がお父様を想って作られた曲。
メロディも歌詞も本当に素敵でした。
歌詞は言えませんが、内容としては
*自分が最期を迎えたとしたら、お父さんよりも少しだけ幸せだよ、それはお父さんがいてくれた分だよ・・・
といった感じでした。
その後のお花入れは、もちろんおもいっきりたくさんの“涙”とおもいっきりたくさんの“笑顔”で包まれました。
その後にご長男様から、こんなメッセージをいただきました。
『燈さんに葬儀の依頼をして本当に良かったです。実は、他の葬儀社に決まりかけていたところを、僕が燈さんを見つけたんです。ホームページにあった“幸せなお葬式”という言葉にグッときました。そして、葬儀を終えて今はっきりと言えます。親父の葬儀は“幸せなお葬式”でした!』
心温まるメッセージ、本当にありがとうございます。
こうした言葉1つ1つが弊社の力と自信になっていきます。
ありがとうございます。
今回も最後までお読みいただきまして本当にありがとうございます。
このご縁に心から“感謝”です。