足立区花畑で家族葬を自宅でお手伝いさせて頂いた時のお話。
足立区花畑のご自宅で家族葬を行った時の話です。
故人様は、仕事第一!という方で平社員から役員にまで
のぼりつめたというお父様。
会社をお辞めになって第二の人生をということで、
お子様達も自立して家庭をもったので、
『犬でも飼おう!』
ということで、ペットショップにいったところ、一匹のシーズーがジッと見つめて来たそうです。
そこで、
『ウチにくるか?』
と聞くと
『ワン』
と吠えたのだそうです。
それからは、我が子のように【ナナちゃん】のことを可愛がったそうです。
ナナちゃんは、お父様がいないときにはお父様がいつも座る
席の座布団に丸くなって寝ていて、お父様が帰ってくると
スっとどいてお父様が座布団に座ると、あぐらの上にちょこんと座ったそうなんです。
一緒に7年ほど過ごした頃から、お父様の体調は悪くなり
入退院を繰り返すようになったそうです。
お父様が入院でしばらく家にいないと、お父様の座布団の側を
クンクン言いながら回っていたそうです。
そして、お父様が帰ってくると嬉しそうにしっぽを振って
足にしがみついたそうです。
お父様がご逝去され、病院から私どもがご自宅にお連れした
時もしっぽを振ってお父様の側に来ましたが、何となく様子が
違うことを察知してお父様のお顔のあたりをクンクン言いながらにおいをかいだ後、座布団に戻ってショボンとしているように見えました。
とても利口なナナちゃんは、吠えることはまずなかったそうです。
そして、次の日のことです。
納棺式を行わせていただいたのですが、ご家族が集まり
皆様に旅支度のお手伝いをして頂いていると、突然ナナちゃんがお父様の足下の部屋の天井の角を見上げてしっぽを振りだしたのです。とても嬉しそうに見えました。
ご家族にお聞きしたところ、その日の夜も1度だけ、同じように部屋の角を見上げてしっぽを振ったそうです。
そして、出棺の日。
皆様でお花入れを終え、お柩の蓋をお閉めして玄関を出ようとしたときに、
『ワオーん』
と遠吠えのような鳴き声をあげたのです。
ご家族の皆様も今まで聞いたことがないとおっしゃる鳴き声
だったそうです。
お母様は、溢れ出る涙を拭いながら、
『わかるんだね、ナナちゃん』
と言ってナナちゃんの頭を撫でておりました。
お父様がお骨になってご自宅に戻ってからは、
お骨飾りの中陰壇の隣に座る様になったそうです。
納骨が済んでからは、元のお父様が座っていた場所の座布団に
座る様になったそうです。
その後も、時々何でもないのに上を見上げてしっぽを振ることがあるそうなんですが、お母様は、
『お父さん、帰ってきてるの?』
と言ってお仏壇にお線香をあげるそうです。
葬儀が終わってからのアフターサポートの時間で、色々なお話をお聞かせいただきました。
ご家族の皆様のお話では、別の葬儀社を考えていたそうです。そして葬儀式場でのご葬儀を考えていたそうです。
しかし、ナナちゃんのことを考えて自宅で葬儀をしたいと考え足立区で自宅葬を行うのに一番良さそうな葬儀社を探した結果、東京自宅葬儀社 燈に辿り着いてくださったそうです。
ナナちゃんに感謝です。
今回も最後までお読みいただきまして本当にありがとうございます。
このご縁に心から“感謝”です。