自宅でのご葬儀の通夜振る舞いは・・・
足立区で家族葬をご自宅で行った時の話です。
葬儀の打ち合わせの中で、お料理の話になった時のことです。
よく、お通夜とかで出される“通夜振る舞い”の通夜料理。
お寿司、煮物、天ぷら、オードブル etc
大体、ざっくりと会葬者の人数を予想して、その70~80%位を目安にお料理を注文させられることが多いようです。
これは、足りなかったこまるでしょ?ということで少し多めに頼んだり・・・
お料理の追加ができる葬儀社とできない葬儀社があるようです。
でも、どちらにせよ人数を把握するのは非常に難しく、その分無駄も多く出てしまう可能性が高いんですよね。
そんな話をしていると、
『でも頼まなくちゃいけないんでしょ?』
と言われました。
葬儀あるあるですが、やはり、それが当たり前とか風習というように理解したいる方が多くそれに従わざるを得ないと思っているようでした。
食事についての、家族会議がはじまりました。
行き着いた答えは、よく頼んでいたラーメン屋さん!
そうなんです。お通夜の料理は、近所のラーメン屋さんの出前になったのです。
そして、精進落とし。これは、火葬を終えてお遺骨と一緒にご自宅に戻ってから召し上がることになったのですが、こちらも近所のおそば屋さんの出前になりました。
人が集まるとよく出前を注文していらっしゃったということで早速事情を説明して、指定のお時間に持ってきてくれるように打ち合わせをしていただきました。
自宅でご葬儀を行う場合、ほとんどのことがそのご家族のルールになります。
斎場や葬儀式場で出前などは、たのめるかわからないですが、他のご家族の目やらなんやらが気になることと思います。しかし、ご自宅であれば誰に何を言われることもなく、ご家族がそれでいいと思えばそれが正解になるのだと思います。
地元のお店で料理を頼んで、地元から旅立てるなんておじいちゃん最高だねとご家族は故人様に話しかけていらっしゃいました。
順番でお風呂に入り、皆でお茶を飲んだりお酒を飲んだりしながら、おじいちゃんの思い出話をたくさんすることができたそうです。
ちなみに、お通夜の読経をおつとめいただいたお坊さんも一緒にラーメンを召し上がっておりました。
以前、おばあちゃんが亡くなった時には葬儀社のホールで式をされたそうです。その時には、何が何だかわからないし、いろんな人が来て誰かもわからずに、挨拶したり料理が足りないから追加だとか、次の日に火葬場に行く人数だとかで本当に疲れた。と言っておりました。
火葬が終わって拾骨というときに、最期におばあちゃんにありがとうっていうのを忘れたということに気づいてがっかりしたそうです。
なので、おじいちゃんにちゃんと伝えてねとお願いしたそうです。
今回も最後までお読みいただきまして本当にありがとうございます。
このご縁に心から“感謝”です。