足立区での火葬式で手向けられたお花

葬儀のしきたり

足立区で火葬式のご依頼をいただきました。

 

火葬式と聞くと直葬のイメージとかシンプルで寂しい感じを思い浮かべる方も多いかと思います。

 

しかし、そのご家族ご家族に合った送り方というものがあるかと思います。それは、寂しいとか豪華とかいう判断ではなく、送り出す方が想いを込めてできる最善を尽くすかどうかということだと思います。

 

以前お手伝いさせていただきました、火葬式のお話です。

 

 

故人様は、アパートにお一人で住まわれておりました。いつも同じ時間に顔を合わせるご近所の女性が、故人様が出てこないことをおかしいと考え、大家さんに連絡。故人様はお部屋の中で息をひきとられていたそうです。

 

身内もたった一人の離れた所に住むお姉様のみ。そのお姉様も足が不自由で外には出られない状況でした。

 

 

そこで、故人様の後見人の方と火葬を行い、お骨をお姉様のもとにお届けするというカタチをとらせて頂くことになりました。

 

 

お姉様もご高齢で、余裕のある生活をしているわけではないので最低限やるべきことだけをお願いしますということでした。

 

 

そこで、後見人の方と話し合いすぐに御納棺させていただき火葬場の霊安室にお預けすることになりました。

 

 

御納棺が済み、搬送の車へとお運びしていると故人様の異変に気付いてくださった女性が近くに来て下さって、

「もういっちゃうの?」と声を掛けてくれました。

「そうなんです。お一人で他に誰もいらっしゃらないので、霊安室にお預けすることになりました。」とお伝えすると、

「ちょっと待ってて」と言って裏の方に歩いて行かれました。

 

 

 

しばらくして、戻ってこられた女性の手にはきれいな

“紫陽花”が握りしめられておりました。

 

毎年、この季節になると裏庭に咲いている紫陽花をよくご覧になっていたそうで、数日前にも紫陽花を見ている故人様とお話をされたそうです。

 

 

その時に、昔、お姉様と鎌倉に紫陽花を見に行ったことがあってその時から紫陽花が大好きなんだというお話をされたそうです。

 

 

お持ちいただいた、一輪の紫陽花をお顔の横におさめていただきました。そしてせっかくお見送りにきていただいたので、お線香をあげられる準備をし、私も含めて三人でお線香をあげ、手を合わせてから送り出させていただきました。

 

 

 

このことをお骨をお届けにあがった時に、お姉様にお伝えすると、

『鎌倉に行った時のことを、覚えていてくれたんだぁ。私も目を閉じるとあの時の妹の顔や風景が思い浮かぶわ・・・』

と仰って、妹様のお骨を抱きしめたくさんの涙をこぼされました。

 

 

あれから8年が経ちましたが、その時の紫陽花がとてもきれいで、梅雨の季節になるとこのときのご葬儀を思い出します。

 

 

お一人でも故人様を偲んでお花を手向けてくださった方がいらっしゃったことがとても嬉しく、ありがたく感じたこと。そして、すごく晴れた日だったことが、梅雨の季節の気温や湿度と共によみがえってきます。

 

そして、この時に感じた感覚は今でも貴重な財産であり今後のご葬儀にも活かせるように大切にしていきたいと思っております。

 

 

今回も最後までお読みいただきまして本当にありがとうございます。

このご縁に心から“感謝”です。

 

 

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