お葬式のなかのお通夜の意味

葬儀のしきたり

近年、ワンデイとか一日葬といわれる葬儀が増えておりますが

そうなると“お通夜”って何?という話になってきますよね?

 

 

お通夜は、“夜伽”(よとぎ)とも言い、近親者やご縁の深い方たちが

夜を通して故人の魂を慰めるという意味です。

 

 

近年では、葬儀の前夜のことを指すことが多くなりそれ以前の夜を

仮通夜といい前夜のことを本通夜という場合もあります。

 

 

どちらにしても、ご葬儀までの時間を近い人たちでしっかりと

お守りし、荼毘にふされる故人様への気持ちの準備をする意味合いが

あることは確かです。

 

 

しかし、最近の葬儀事情でいくと式場での葬儀の場合、多くは

消防法で夜9時以降はロウソクに火を灯したり、お線香をあげることは

禁止されているところが多いのです。

 

このように、法律やルールでしきたりも変えられてしまうようで

あるなら、そういったものに縛られずに思った通りにできる自宅

が一番良い気がしませんか?

 

 

やはり荼毘にふされるまでの間は、家族や近親者で故人様の死を悼み

色々な思い出を語り過ごすということは大切なことだと思います。

 

 

以前、ご自宅で故人様をお守りいただく中で奥様が、緊張と疲れの

せいで眠ってしまったことがありました。

 

その翌朝に私が打ち合わせに参りますと、

『線香を絶やしてしまいました・・・主人は、道に迷ってしまったの

でしょうか?』と本当に辛そうに問いかけてこられた方がいらっしゃいました。

 

 

私も何とかこのお気持ちを楽にして差し上げたいと思い、

頭の中の引き出しを探しまくってみました。

 

 

すると、何年か前に知り合いのお坊さんから聞いた話を思い出しました。

 

 

『線香絶やさずというのは、昔は今のようにドライアイスなどが

なかったため、亡くなった方からの臭いがすごかったんです。

そのため、夜通し線香をあげて臭いを消していたんですよ』と

お聞きしたことを思い出し、そのことを伝えてみました。

 

 

すると、本当に安心された顔で

『よかったぁ』と言って下さいました。

 

そもそも、これほど故人様に対して想いの深い方が

ほんの少し眠ってしまっただけ・・・それだけで故人様が

道に迷ったり、逆恨みをしたりするわけがないと思います。

 

 

火葬の日以降、故人様の生前のお姿は見れなくなってしまいます。

 

 

その1つの区切りを迎える心の準備として、前夜のみでなくご逝去

されてから荼毘にふされるまでの間はお別れの心の準備期間であり、

故人様への感謝の気持ちを整理する時間でもあると思います。

 

 

お通夜と呼んでも呼ばなくても良いと思いますが、しっかりとこの

時間をもっていただくことに意味があると思います。

 

 

今回も最後までお読みいただきまして本当にありがとうございます。

このご縁に心から“感謝”です。