家族葬で葬儀社がお手伝いできること
以前、足立区の大谷田で家族葬のお手伝いをさせていただきました。
喪主をお務めいただいたのは、故人様の息子さまでした。
お母様がお亡くなりになり、弊社にお電話をくださいました。
お電話でお聞きした内容は、
*病院からご自宅にお帰りになりたい
*とにかく綺麗にしてほしい
*葬儀はやらない
というものでした。
お電話をいただきましたのが、22時過ぎだったのですが、すぐにメイクをしてほしいとの事でしたので、早速お身体の様子を見させていただきながら、お顔のメイクをさせていただきました。
その間に、ご長男さまとお話をさせていただきました。
お母様がご逝去されてから、葬儀社を探して弊社にお電話を頂いたのは3番目だったそうです。
1社目、2社目ともに自宅の間取りや状況をお話すると
『ご自宅にお帰りになるのは、難しい・・・』とのことだったそうです。
確かに、お庭を通って掃き出し窓から故人様をお部屋にお連れするのは少し大変でした。しかし、最期にどうしても自宅に帰らせたいという、ご長男様のお気持ちをお聞きしたら何としてもお手伝いするのが我々の役目。
ご長男さまにもお力をお借りして、お母様がいつもお休みになっていたというお部屋にご安置させていただきました。
そして、メイクが終了するとご長男さまは声をあげて喜んでくださいました。
『いつもより綺麗じゃん!』
そう言って、涙を流してくださいました。
あとは、なにもしないで良いので・・・
そう言われましたので、次の日にドライアイスの交換にだけ来ますということをお伝えして失礼いたしました。
翌日、ドライアイスの交換にご自宅に伺うと
『本当に、何もしなくて良いんですよね?他の会社は、葬儀をやってもやらなくても祭壇を飾ると言われましたが・・・』
弊社の応えは、ご長男さまが飾りたいと仰るのであればお手伝いさせていただきますし、何もしないと仰るのであれば何もしなくて済むようにお手伝い致します。ということです。
ご遺影写真は作らないけれど、アルバムの写真を飾りたいと言うことでしたのでお写真を10枚ほどお預かりして、加工させていただき、お柩の周りを飾らせていただきました。
そして、お孫様や皆様に和紙の折り紙を差し上げてそこにメッセージを書いて、想いを込めて鶴や紙飛行機などを折っていただくことになりました。
ご家族だけで、故人様を想い、メッセージを書いたり折り紙を折ったり・・・これ以上の“ご供養”はないのではないでしょうか?
御出棺の時、お柩は皆様の想いのこもった折り紙でいっぱいでした。
今回も最後までお読みいただきまして本当にありがとうございます。
このご縁に心から“感謝”です。